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The Joker’s wild

そのカードを手札の中に見つけたとき。 あなたの鼓動は少しだけ速くなる。 でも、決してそれを周りに覚られてはいけない。 何食わぬ顔で作戦を練る…。

JOKERSの名前の由来。 それは、言わずと知れたトランプゲームの「ジョーカー」に因ります。

トランプゲームにおいて、時には全てのカードに勝る最強の切り札としての役割が与えられたり、ババ抜きの時のように致命的な弱点として扱われたり。 どちらにしても、ジョーカーは他のカードとは一線を画した存在として扱われます。 そこに在るだけで、心が揺さぶられるもの。 一度手にしてしまえば、それを中心にしてしか戦略を立てられないもの。 心が囚われ、その魅力から離れ難くなるもの。

ババ抜きの時には、他の何にも代えられなくなる。 大富豪の時には、場の何よりも強いカードとなる。 そしてポーカーの時には、ワイルドカードとして、どんな姿にでも変えられる。

場の空気を一変させるこのカードには、道化師が描かれることが多いようです。 飄々と自由に立ち回り、洒落や冗談で周りを和ませたり、または権力を相対化したりする道化師。 『リア王』の宮廷道化師しかり。 「フェリーニの道化師」しかり。 『烈火の炎』のジョーカーしかり。(こいつはしかも関西弁だし)

この存在は、我々JOKERSのshowのイメージと近いものがあります。 昨年度は、コッテコテの「オカン」が登場しました。 その前は、星一徹ばりの「ちゃぶ台返し」が行われました。 過去には、女装したダンサーや、牛に小便をひっかけられたギャンブラーや、ハリセンで叩かれるドラム狂が登場したことも…。 いずれにしても、正統派のマーチングバンド・ドラムコーがひしめく中で、我々JOKERSは少しスパイスの効いた演奏演技を行ってきました。


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昨年度、我々はそんなshowを引っさげて、マーチングバンド全国大会に出場することができました。 そこで、全国各地の友人たちに、こんな言葉を貰いました。 「やっぱり、JOKERSがいないと面白くないよ!」 「他のどのチームにも真似できないJOKERSが大好き!」 本当にありがたい言葉です。 「強く、愛される個性」を、マーチング・ドラムコーファンの皆さんが受け入れてくださる事に、我々はこれ以上ない喜びを感じています。 皆さんのおかげで、昨年度もJOKERSを成立させることができました。

しかし、その道のりは決して平坦なものではありませんでした。 JOKERSは、学校や団体などの支持母体を持たない、完全な一般ドラムコーです。 また、参加に際してオーディションもありません。 ですから、参加メンバーの経歴や実力は全くバラバラです。 ある人は、DCIやDCAでドラムコーの真髄を学んできました。 ある人は、JOKERSに入って初めて歩いて楽器を吹きました。 ある人は、それまで吹いていた木管楽器を置き、JOKERSでビューグルと出会いました。 ある人は、中学・高校時代に経験したマーチングの喜びが忘れられず、JOKERSの門を叩きました。

そんな、年齢も経歴も凸凹なメンバーが日曜日に集まり、自分ができることとできないことを少しずつ出し合い、磨き上げながら、共に「JOKERSスタイル」を作り上げてきたのです。


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あらかじめ決められた数のスポットに必要なメンバーを当てはめるのではなく、メンバーとなってくれた人のために必要なスポットが新たに用意される。 我々は、そうやって、昨年度のメンバーの個性をshowに組み込んできました。

いよいよ、4月8日の新年度入隊説明会を皮切りに、2018年度JOKERSがスタートします。 今年はどんな個性と出会えるのか。 皆さんの個性が、JOKERSをどう変えてくださるのか。 我々は、見学者の方が来てくださるたびに、トランプゲームでジョーカーを引いた時のようなドキドキ感を味わっているのです。 他の誰とも替えがきかない、あなただけのスポットを見つけに来て下さいね。

メンバー一同、皆さんのお越しを、心よりお待ちしております!

コントラバス 山本

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